今日は高速に1時間乗って仕事だった。眠かった。帰り途中のサービスエリアでちょっと眠った。目が覚めた瞬間、自分がどこにいるのか不安になる。
初心者が魔改造をするにあたって重要なことがいくつかある。とりあえず思いつくままに書いていく。
まず何を魔改造するかということだ。多くの初心者はとりあえず手持ちのフィギュアから選ぶと思う。俺もそうだった。
そしてフィギュアをレジンに置き換えないで、そのままのフィギュアを魔改造する場合には、お気に入りのフィギュアを選ぶには勇気がいる。なぜなら、お気に入りのフィギュアを魔改造してしまったら、そのフィギュアは元に戻すことできない、また自分の思うように魔改造できる保証もないからだ。
そこで、俺は手元にあった原作も名前も知らないフィギュアを選んだ。俺の最初の犠牲者である。彼女には今でも申し訳ないと思う。
まず初心者が心に刻んでおくことがある。それは自分が思うように魔改造はできないのが基本であるということだ。
俺は、美術的な素養やプラモデルの経験もほとんどなかったが手先の器用さにはちょっと自信があった。しかし現実はシビアだ。
頭部の付け替えくらいなら何とかなるかもしれないが、服を削って裸にしたり、ポーズを変えるといった場合、ちょっとした手先の器用さなんて全く役に立たない。
市販されているフィギュアは値段に関係なく、商品として完成されている。そしてそれを作っているのはプロだ。完成されているものを魔改造するというのは、つまり完成=バランスがとれている状態から、どんどん遠ざかることに他ならない。手を加えれば加えるほどバランスが崩れていく。プロが作ったものに素人が手を加えればそうなるに決まっている。
このフィギュアを魔改造してこんな感じにしてやるぜという意気込みなんて、あっという間になくなる。だって、どんどん自分の中のざっくりとしたイメージから離れていくからね。あれ?おかしいな。全然イメージ通りにならないって思いだけが湧いてくる。
だから、最初のうちはお気に入りのフィギュアではなく、失敗しても気にならないフィギュアを使うべきだという意見にも一理ある。
しかし、俺はあえて言う。初心者だからこそ、自分のお気に入りのフィギュアを魔改造すべきであると。
なぜなら、思い入れのないフィギュアを魔改造していっても、モチベーションが持たないからである。最初から自分の思うように魔改造できる人はこんなブログを見る必要はない。このブログはそういった極一部の人以外の圧倒的多数、俺も含めた一般人を対象にしている。
もう一度言う。最初に魔改造するフィギュアは思い入れのないフィギュアを選んではならない。一番のお気に入りのフィギュアを選ぶんだ。
そうすれば、なんとかモチベーションを維持できる可能性が上がる。ちなみに、俺が2体目に魔改造したのは、そのとき持っていたフィギュアの中でも一番のお気に入りのフィギュアだった。御坂美琴ちゃんである。そう俺は超電磁砲好きだ。
2体目はそれなりに満足できる魔改造をすることができた。ちなみに半年かかった。途中何回も、もう駄目だと思った。やってもやっても先が見えない。やればやるほどバランスが崩れる。ダボをつくって、凸部を凹部にはめ込んだ瞬間、凹部の方にひびが入ったときなんか、もうぶん投げてやろうかと思ったくらいだ。でも、俺の愛がそれを許さなかった。そしてなんとか完成させた。もし、このとき魔改造していたのが、別に好きでもないキャラであったら挫折していた自信がある。
話は逸れるが、魔改造というものに批判があることは俺も知っている。創作者の権利は保護されるべきである。しかし、販売する意図がないのであればいいのではないと思う。創作者がそのキャラに意図しているイメージを損なうものだからよくないという意見もある。販売して利益を得る目的がなくても、キャラのイメージを損なう行為はキャラへの愛のない行為だからけしからんという。
法律的なことはよくわからないが、とりあえず1体魔改造してみろと言いたい。やってみればわかる。頭部の付け替えだけとかは別として、ちょっと服を脱がせるということですら、どれだけ難しいか。その困難さを乗り越える原動力は他ならない、そのキャラへの愛だ。
愛がなければ、こんなことやっていられない。確かに創作者の意図とは違うかもしれないが、そこにキャラへの愛があるのは間違いない。であれば、個人的に楽しむことになんの疚しさがあるのだろうか。
話が逸れた。
大事なことなので、もう一度言う。自分の一番のお気に入りのフィギュアを魔改造しろと。
しかし、そのフィギュアが高価であったり、もう入手困難なものである場合もあるだろう。だから、俺は3体目以降はそのフィギュアをそのまま魔改造するのはなく、一度、レジンに置き換えてから魔改造している。さすがに俺も定価1万5000円のフィギュアをそのまま魔改造する勇気はなかった。
レジンに置き換えるというのは、つまり複製を作るいうことだ。想像より簡単である。まずフィギュアをバラバラにして、粘土埋めして、そこにシリコンを流してそのシリコンが硬化したら、反対側に同様にシリコンを流せば2面型の出来上がりである。あとはその型にレジンを流せば複製の完成である。ガレージキットのように販売するわけではないから、多少気泡が入ろうが、レジンが上手く流れず欠損部分があっても全く問題ない。なぜなら、そんなものは魔改造の途中でなんとでもなるからである。
シリコンを使った2面型のやり方は、多くの方がブログやYouTubeで紹介しているから、そちらを見てほしい。俺の経験から言えば、手順をある程度理解したら、一度自分でやってみれば十分だ。真空脱泡気なんていらん。手流しで十分だ。
レジンで複製を作って、それを魔改造すれば、もともとのフィギュアを傷つけることなく、元の状態に戻すことができる。オリジナルのフィギュアと自分が魔改造したものを並べて鑑賞するのは乙なものだ。そのうち、レジン複製についても書きたい。何をどうすればどう失敗するのかを。
長くなったので、最後にもう一度言う。自分の一番のお気に入りのフィギュアを魔改造しろ!これが俺の少ない経験から言える、魔改造をするにあたって重要なことの中でも一番大事なことである。愛がなければ、こんなめんどくさいことやってられないから。
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